私の場合(10倍速)

症状

数ヶ月間の間、倦怠感、強烈な手の震え、短気(みんなごめん!)、異常な動悸、筋肉痛、急激な体重減少などの「バセドウの見本市」みたいな症状を訴えて、病気が判明。引き金は、「高いストレス」と診断された。私の職業はインターネットデータセンターにおけるサーバー管理なので、週末だろうが夜中だろうが気楽に電話で叩き起こされ対応を迫られた(それもほぼ毎日だ)。この生活を1年半続けて、体が壊れてしまったのだ。

「30過ぎたら体に気を付けろ」とは良く言われたものだが、ホントに30過ぎたとたんに病気に罹った。歳は取りたくないねぇ。

受診

上記の症状を自覚しても「単に疲れてるんだろ」と医者に行くのを引き延ばし、立ったままズボンが履けなくなってやっと医者にかかりました。症状を訴えたところ、すぐに甲状腺が疑われ血液検査が行われました。その結果、TSH(甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンの分泌を促すホルモン)が感度以下(平たく言うと「無い」って事)、FT3、FT4(甲状腺ホルモン)が異常に高い子とが判明、甲状腺機能亢進症と診断される。

検査

この病気の検査は2段階あって、まずは血液検査をする。血液検査の結果、TSH (脳下垂体が甲状腺にホルモンの調節を命令する際に使うホルモン)、FT4/T4、FT3/T3 (甲状腺ホルモン)の濃度を調べる。TSH が低く FT4/T4、FT3/T3 の濃度が高ければ亢進症が疑われる。

血液検査で怪しいとされた場合は、放射性ヨードを服用してヨードの体への分布と甲状腺への吸収率を見る。甲状腺への取り込み率が異常に速いと、これでほぼ亢進症だと断定される訳だ。あと、放射線を利用して甲状腺のスナップ写真を撮る。どんな形になっているか、どれくらいのサイズになっているかが分かるのだ。

治療

とにかく私の状態は悪く、かなりの重症だと言うことで、私が考えていたアイソトープ治療(放射性ヨードで甲状腺を破壊する治療法)はすぐに却下された。理由を聞くとアイソトープで甲状腺を殺ると、貯蔵されていた全てのホルモンが一気に体に流れ出る為、ショックを受けて命さえ危ないから、と言われた。納得。

だから、当分抗甲状腺薬で治療をする事になった。私が服用していた薬は「プロピルチオウラシル」という、舌をかみ切りそうな名前の薬だ。1錠 50mg の錠剤を、1日12錠も飲む。朝4錠、昼4錠、夜4錠。これの他に、心臓の鼓動と血圧を抑えるプロプラノロールという、これまた舌をかみそうな名前の錠剤を朝、昼、晩と3錠飲む(4錠でも良い)。

プロピルチオウラシル(Propylthiouracil)

・・・

プロプラノロール(Propranolol)

薬による治療を1年半続けた。血液検査によって甲状腺ホルモンのレベルが好転するたびに薬の量を減らした。1年半後にはプロピルチオウラシルが1日に2錠になっていた(うれしー)。そして人生が落ち着いた頃、アイソトープ治療をして、その後はレボキシルという合成甲状腺ホルモン剤を1日1錠ずつ飲んで全く普通の生活を楽しんでいます。

レボキシル(Levoxyl)

上記3種類の錠剤のサイズは全て1錠1センチ未満で飲みやすいです。


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