AIAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-F4.5D

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私が唯一所有するズームレンズが、この 28-105mm レンズである。以前に普及タイプの 28-70mm レンズを持っていたのだが、カバーする画角が中途半端だったので 85mm F1.4 を購入する資金となってしまった。ズームレンズは歪曲収差が大きいのと、F 値が暗いためあまり買いたく無かったのだが、やはり標準ズームが欲しいと思う場面がいくつかあったので購入を決めた。

先に AF-S Nikkor 28-70mm F2.8D がニコンから出たのだが、あの巨大な図体と 20 万を越える異常な価格設定を見て、はっきり言って呆れてしまったのである。もちろん性能はズームとしてはピカイチなのだろうが単焦点には及ばないだろうし、第一「標準ズーム」とはどうあるべきか?という私個人の定義にまったく当てはまっていないので、却下。

ちなみに私の「標準ズームとはどうあるべきか?」は、こうである。まずべらぼうな価格でないこと。小型で扱いやすいこと。マクロ撮影ができること。以上である。要するにお気楽でさりげないのが「標準ズーム」であるべきなのだ。だが、あの大口径ズームはどうだ?まるでお気楽ではないし、スナップで使うような代物でもない。プロで室内の写真を撮る必要がある人以外には、あまり実用的なレンズでな無いと思う。

で、諦めていた矢先、F100 と同時に発表されたのがこの AiAF Zoom Nikkor 28-105mm F3.5-F4.5D。画角は 28-105mm と一番使いやすい焦点距離をカバーしているだけでなく、何と 1/2 倍という本格的なマクロ機能まで備えている。サイズも以前所有していた普及タイプの 28-70mm よりも少し大きくなった程度。即買い。

まず作りだが、最近のニコンの普及レンズにならって、距離窓が無くなっている。これは残念だが、価格を抑える為には仕方が無い事なのだろう。ズームリングは適度にトルクがあって使いやすいが、MF 並みとまではいかない。AF レンズ特有の「しぶさ」があって、ククククッと言う感じで回転する。ピントリングは 28-70mm よりもずっと改良されていてマニュアルでピント合わせした時の感触も AF レンズとしては悪くない。しかし相変わらずフードが標準で付いてこない事(それにフードは大きすぎる)と、ズーミングするとレンズの前部が回転するいい加減さは感心しない。レンズ前部が回転する弊害として、フードはバカみたいに格好悪く使いづらいものになっている。

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ウソみたいにでかいフード

描写性能に限って言えば、非球面レンズ採用の最新設計のレンズらしく、普及レンズとは思えない描写力。恐らく大口径バージョンと撮り比べてみても、全く見劣りしないレベルだろう。マクロ域での撮影テストでも、ピントの合っている部分は非常にクリアでシャープ。しかしボケは本物のマクロレンズと比べるとかなり汚い。被写体の輪郭には色収差が割と派手に出たりする。マクロ撮影では被写体を選ぶレンズだ。

まあ、しかし全体的に見れば「標準ズームとはこうあるべきだ」というお手本のような仕上がりの良いレンズ。とにかく何でも撮ってみたいという方には持ってこいのレンズだ。

がっ、しかし最近 24-85mm F2.8 - F4 というレンズが発表された。普及価格帯に属するレンズなのに、立ち上がりの F 値が大口径レンズ同様の F2.8 だ。これにはヤラレた。いつか 28-105mm を下取りに出そう(笑)