数ある AF ニッコールの中でも最も明るいF値を持つこのレンズは、ポートレート等で広く利用されるニコンの代表レンズです。もともと MF には代々 F1.4 の明るさを持つレンズはありましたが、AF レンズではマウント部に設けられた電子接点等の関係で後玉が大きく取れず、なかなか発表されなかったようです。しかし、前玉を大きくする事でこの明るさを実現し、私が「大目玉」と勝手に付けたあだ名通りフィルターサイズは 77mm で迫力があります。
やはり代表レンズだけに非常に作りが丁寧で、ニコン得意の縮緬フィニッシュの表面は頑丈で非常に高級感があります。フードは付属で金属製のねじ込み式。円形絞りを採用。ニコンの高級レンズ共通の M/A 切替リングも装備し、厳密なピント合わせの際、カメラボディー側のスイッチを切り替えなくてもこのリングを回せば MF になります。ピントリングは AF レンズとしては感触が良くて、これはマイクロニッコール同様、MF で多様される頻度が高いという想定に基づくもので、ニコンのこだわりを感じます。外見はニコンの看板レンズという事もあり、カッコイイですね。個人的には F5 よりも F3/MD-4 に付けた方が似合うと思いますが…。
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大目玉です。フィルター径 77mm なり。
85mm という焦点距離はポートレートによく使われます。それは各社 F 値の明るいレンズをラインナップしている事(背景を強烈にぼかす事ができる)と、モデルとの距離が適度に取れる事が理由とされています。また中望遠レンズなので遠近感がそれほど誇張されず、自然に写ります。
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フードは別売り。でも必須です。
ニコンの 85mm には他に F1.8 というセレクションも3分の1の値段でありましたが、天体写真を撮影するので前玉の大きさが重要な要素でした。意外に知られていませんが、天体写真を撮る場合、F 値の明るさ以上に前玉の口径が重要になります。暗い星を写す力は F 値よりも、集光力が大きく関係します。集光力は単純にレンズの口径で決まるので、天体写真には有利なんですね。集光力が大きければ大きいほど、暗い星まで写ります。