Nikon F3HP/MD-4
Ai Nikkor 58mm F1.2S

Nikon F3 にはモータードライブ MD-4 が用意されている。重量はかさむがホールディング性が向上するため、私等は常に付けている。デザインはやはりジュージアーロによるもので、多少前方に傾斜しているのでレンズを付けた状態で机の上に置いた時のバランスが非常に良い。音は映画にでてくるような、多少大袈裟な音だ。「いかにもカメラ」という音は結構好きだったりする。

露出計はセンターに 80% 重点を置くという、かなりスポット性の高い設計。これは慣れればマルチパターン測光よりも使いやすい。マルチパターン測光の方が楽は楽だが、中央部重点測光と山勘露出補正という撮影スタイルの方が、撮影者の意志を反映させやすいと思う。

その他はあくまでも個人的な好みだが、この時代のカメラのデザインには「キズ」が似合うと思う。特に黒塗りでシャープエッジなデザインのカメラにキズが沢山付いているのを見ると「シブイ」と思ってしまう。キズが付かないように恐る恐る使うのは少し格好悪いと思う。

非常に気に入っている一台だが、今は現役をほとんど引退している。最近では天体撮影以外で使用する機会が無くなってしまった。気合いを入れた撮影には Nikon F5、気楽に行くには Contax G2 を使用する。しかし天体撮影では、他のどのカメラよりも適していると思う。これからも末永く付き合って行きたい一台だ。